ふくらはぎのつり（こむら返り）

試しにカカトを浮かせてつま先立ちをしてみてください。その状態でしばらく生活しようと思ったら結構キツいことは容易に想像できますよね。

もちろん普段そんなことして生活していないと思います。しかし、カカトが浮いていないにしてもつま先荷重のクセがついているとしたら・・・。無意識にふくらはぎに負担をかけてしまっているかもしれません。

指の付け根にタコができていたり皮膚が硬くなっている方はその可能性が高いです。自分の足の裏をチェックしてみてください。

鏡の前に横向きに立ってみて自分姿勢を確認してみてください。お腹（骨盤部）を前に突き出すような姿勢の立ち方になっていないですか？

お腹を少し後ろに引いて立った場合と立ちやすさを比較してみてください。前者の立ち方の方がしっくりくるようであれば確定です。

この立ちクセがある方はチェック１にも関連しますがつま先立ちになりやすいです。また、この姿勢の方は太ももが発達しやすくなるので、太ももが太くて気になると思われている方は、もしかしたらこの立ち方をしているかもしれません。

立ち方を変えることでふくらはぎへの負担が軽減され、慢性的な疲労状態を回避させることができます。その結果、こむら返りが起こりにくくなってきます。

まずは患者さんのお話を時間をかけてじっくりお聞きします。痛みを治りにくくさせている原因が患者さん自身の言葉の中に隠れていることが非常に多いからです。

次に検査。立位で後ろからと横からの姿勢をチェック。前後・左右のゆがみは本人でも自覚されている方はいらっしゃいますが、骨盤の回旋のクセは気づかないことが多いです。

そして歩行動作のチェック。重心のブレや上下動などのクセを見抜きます。

一番重要なのはどの動作の時に症状が出やすいかを再現してもらいます。これが何よりも症状改善のための大切なヒントになります。

問診、姿勢・動作分析を行った後、全身バランス調整を行います。

体をコントロールしているのは脳を含めた神経系の働きです。筋肉の硬い部位、動きの悪い関節などは神経機能が悪いと言えます。

その場所をソフトな施術によって神経機能を変化させることで、筋骨格系、循環系、ホルモン系、自律神経系にも変化が生じ、その結果、血流が良くなったり筋肉の緊張が和らいだり、動きが良くなったり、痛みが緩和したりするのです。

根本改善を目指すのであればこれは必須です。そもそも痛みや不調引き起こした原因は生活習慣の中にありますから。

座り方や立ち方、歩き方のクセや繰り返しの偏った動作によってうまく働かなくなった筋肉をセルフケアによって再教育したり、乱れた生活習慣を見直していくことで施術効果が何倍にもなります。

あくまでもメインは生活習慣の改善であり、整体はそのサブだとご認識いただければと思います。